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越のゆグループ

地域活性化活動PROJECT

おふろは、観光資源にもなる。
地域を活性化し、訪れた人の心を
温める手段にもなると
越のゆグループは考えています。
おふろは、みんなの生活に
欠かすことができないもの。
だからこそ、
多彩なおふろがあった方が楽しい。
地方の特色を感じられるおふろが、
もっとあってもいいと思うのです。

STORY

福井県・小浜市にしかない

おふろをつくる

プロジェクト

発想の原点は、
福井県小浜市に眠る
人魚の伝説でした。

「小浜にしかないおふろをつくろう!」。そんな合言葉から生まれたおふろが、越のゆグループ「濱の湯」にはあります。きっかけは平成15年。小浜市がかかげていた食のまちづくりに加え「伝統工芸も発信する場所をつくっていこう。癒しも取り入れていこう。」という計画からはじまりました。そのとき、癒しでネタとなり得るものはないか。みんなで考え、悩みました。そんな中で見つけた糸口が、人魚の肉を食べて800歳まで生きたという「八百比丘尼(やおびくに)の伝説」だったのです。

01 地方の伝説を
おふろで再燃させる

その伝説でポイントとなったのは、八百比丘尼(やおびくに)という娘が人魚の肉を食べて800歳まで生きたという「長寿」でした。おふろに入浴した人が癒され、一日でもながく健康的でいられる。そんな想いを託すことができ、おふろとの相性がいいのではないかと思えたことがきっかけです。ただ、その「人魚」をどうおふろに反映するか。壁にぶつかっていたときに、人魚のモデルとなった「ジュゴン」にたどり着きます。そして「ジュゴン」が食べていたとされる海草(あまも)と呼ばれるものが福井にはあったので、それをおふろの素材として活かせないかと閃いたのです。

02 一番大変だったのは、
おふろの「つるぬる感」

海草(あまも)という素材に目をつけてからは、大阪の入浴剤をつくる会社と協力して開発へ。肌ざわり、匂い、グリーンの鮮やかな色合いなど、五感で感じられるもの全てにこだわり、打ち合わせから完成まで9ヶ月かかったと記憶しています。中でも一番苦労したのは、海草の「つるぬる感」。おふろで美肌を実感するときに重要となる感覚ですが、つるぬるしすぎても、温浴施設の中で滑ってケガをする原因となっては元も子もないこと。そのバランスに試行錯誤を重ね、ときには自宅の浴そうで実験しながら仕上げたものが、濱の湯の「海草風呂」なのです。(ぜひ、入浴してみて欲しいです!)

03 チャレンジは
20年前から続く
「おふろをもっと楽しく」

「海草風呂」をつくった結果、訪れた人の反応は上々でした。リピートや観光で訪れた人の癒しにもつながり、企画した者としては嬉しいかぎりです。今回は「海草風呂」に焦点を当ててお話しましたが、新しいおふろづくりのチャレンジは20年前から続けています。昔は牛乳風呂から始まり、柚子風呂をしたり、緑茶風呂をしたり、ときには珈琲やワインをいれたりもしました。柑橘類はほぼ試しました。おふろで季節を感じられたり、その地域を感じられる。自宅では体験できない癒しを提供していくことが、私たちの仕事だといつも考えています。

potentiality

まだまだ眠る
地方の可能性
掘り起こそう。

越のゆグループは、福井県に8店舗。滋賀県と富山県にも店舗があります。首都圏と比較すると何もないように思える地方。でも、よく目を凝らすと、その市町村にしかないものが必ずあります。福井の鯖江市では眼鏡が有名だったり、富山県ではクスリの文化があったり。おふろと無関係と思えるかもしれませんが、新しいおふろづくりのヒントはそんなところに眠っていたりするのかもしれません。ぜひ、みなさんも自由に構想してみてください。

新浴構想
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